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山好きが高じて、山を仕事にしています。
障害者も健常者も、心に悩みを抱える人も、そして子どもたちも、みんなで山を楽しみたいと思い、NPO法人「山仲間アルプ」を2003年4月に設立し、1年中、山を楽しんでいます。
一緒に山を楽しんでいただける方は、メールで連絡をお願いします。
プロフィール画像ですが、実は私は金峰山に住みつく鷹匠でした。>ウソウソ(^^ゞ
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2008年03月07日

太宰治に思う

 私の好きな作家の1人に、超暗いな~と思われるかも知れませんが、太宰治がいます。
 もううろ覚えになってしまっているため、もしかしたら間違っている箇所があるかも知れませんが、その時はご容赦お願いします。

 もう10年以上前になるでしょうか? ある視覚障害者の人が、「人間失格」に、「生きていてすみません」と書かれていたけど、すごい皮肉だねと言っていました。私は、太宰治のことをある程度知っていたので、生い立ちや彼の考え方を説明し、分かってもらいました。
 太宰治は、当時の大地主、庄屋の息子として生まれました。小作農から米を巻き上げ、それで豊かな暮らしをしていたのですが、太宰治は、そういう自分の立場が、許し難いものと感じていたそうなのです。そういう立場にいる自分は、生きている資格のない醜い人間だと、自らを卑下していたそうです。そのため、自殺未遂を繰り返し、4回目に玉川上水に身を投げて亡くなったのです。それは、40歳を目前にした日だったそうです。本の解説には、人としてのあるべき姿から外れる自分を追いつめてきたが、そういう純粋さを追求できるのも40歳が限度と感じていたのではないかと書かれていたように記憶しています。

 今日、太宰治のことを考えていて、ふと思ったのですが、代表作の「走れメロス」の中で、自分の行く道を氾濫した川が遮り、友を見捨てようとする場面を描いていましたが、あれは太宰治自身が自分自身の人生の中で感じたことだったのではないかと感じました。
 小作農をいじめる自分の一族を否定し続けていたものの、どこかで「こんなことにこだわらず、庄屋として優雅に暮らした方が自分にとって得策ではないのか」という気持ちが湧き上がってきた時があったのではないかと感じました。
 「人間失格」の中で、3葉の写真をあげ、醜い人間が写っていると言っていますが、当然、あの写真は自分自身だと思います。自分に都合良く上手く立ち回ろうとしている自分がいることを取り上げていると思いますが、この部分で、「走れメロス」につながるように感じます。
 「人間失格」の冒頭部分に、写真に醜い子どもが写っていることや、それを取り巻く形だけ取り繕う人たちが集まっていることが書かれていますが、太宰治は、このように表面だけを取り繕って、うまく立ち居振る舞いをする人間模様に、ものすごい嫌悪感を持っていたのではないかと思います。

 正直言って、私もそんな人たちに囲まれていたら、やっていられないっす。本音で話すことのできる仲間がいることが、何よりも大切なことではないかと思います。本音で話せる時、心がすごく軽くなるように思うからです。
 しばらくぶりで太宰治を読んでみたくなりました。






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