アルプの日記（自然と山と心の部屋）

　タイトル読んで、「何じゃそりゃ～」と思った方も多いでしょうね。「また始まったか、変わり者のおっさんが～」とも思われますね。

　ヘルパーで掃除に行くと、いろんな家があるのですが、先日の「ウジ虫が～」もそうですが、トイレ掃除を始めたら、頭の上にバサッとクモの巣が落ちてきたこともあります。普通クモの巣は白いのですが、そのときの巣は茶色でした。もう、数年も張り続けていたのでしょうね。ゴキブリ取りを置いたら、４０匹も取れたと言いますが、今でもものを退かせると小さなゴキブリが何匹か逃げ回ります。

　こういう家の掃除をしていると、派遣元に、「何で私にばかりこんな家を担当させるのか・・・」と文句を言う人もいるかと思います。文句が言えずに、腹に抱えてストレスにしてしまう人もいるでしょうね。

　でも、私はこう思います。きれいな家に掃除に行っても、よくて現状維持ですが、汚い家を掃除すると、行くたびに少しずつきれいになっていくし、ケアマネなどから、見違えるほどになったねと言われたら、とてもうれしいと感じます。また、利用者の人も喜んでくれるし、掃除のしがいがあります。

　人から喜んでもらえたり、人から驚いてもらえたり、きれいな家では味わえない、喜びがあると思います。それは一つの小さな夢ですよね。

　物事のとらえ方には、無数の考え方があります。人によってとらえ方が違うんだな～ということを一つの参考にして、より多くのとらえ方、考え方を身につけて置いて、自分が一番幸せになれると思う、考え方を採用できるようになると、きっと幸せの幅が広がると思います。

　昔、中途失明の男性と友人関係でいたのですが、彼はどうしても健常者を恨み、障害を恨んでいました。恨むことで幸せになるのならそれでも良いのですが、彼は自分は不幸だという意識から逃れることができませんでした。私が、彼に送った「幸せの青い鳥はあなたの肩にいつも静かに止まっているんですよ。それに気づけば、幸せの青い鳥は心の中に、すーっと入ってきてくれるんですよ」と言ったのですが、その言葉は、彼に届きませんでした。

　ものごとには、さまざまな考え方があるし、その中から自分が最も幸せだと思える考え方を選択することで、幸せな気持ちに近づけると思うのです。そのためにも、「答えはこれしかない」という偏った考え方は、どうしてもマイナス作用を引き起こすように思えてなりません。

　いつか、彼と会える日を期待しているのですが、難しいでしょうね。でも、会ったら、このことを伝えたいなと思っています。