2008年01月14日
アスペルガーと差別
「アスペルガーの子どもたち」という本を読んでみました。
アスペルガー症候群とかアスペルガー障害とか言うようですが、これら障害を持った人たちは、人間関係を作ることが極めて下手なのだそうです。ただ、一芸に優れた才能を持っているのだそうです。
アスペルガーの子は、親から見ると、「どうも変わっている」し、いくら教えても覚えられないという感覚なのだそうです。当然、大人になってもそれは続きます。どうしても相手の気持ちになって考えられない人なのだそうです。人と人との間合いが取れないという面もあり、普通の人間関係に慣れている人には、どうにも付き合いづらい人かと思います。
アスペルガーの子どもと接すると、「親の教育が悪い」とか「しつけがなっていないからだ」と思いがちになると思いますが、これは生まれながらにして持っている特性なので、親もどうしようもないのです。人間社会の中で、少数民族のマイノリティーということになるとも著者は言っています。
私は、この本を読んで、どう考えても普通ではない人を、これからは「この人はアスペルガーの色彩が強い人だから仕方ないな」と思うことになりそうです。これは、明らかに差別なのですが、そのような見方が最も無理がないように感じています。「親のしつけが悪い」というような見方では、知識がないために、親に対して偏見を持つことになりますし、その人と他の人と別扱いで考えなければ、喧嘩になったり、こちらが疲れ果ててしまいます。そんなことから、差別的な見方ですが、この人は特別な人なのだと思って接することも必要なのではないかと思いました。
ここで、差別とは何かということを考えるのですが、私は問題となる差別は、相手の人が「差別されていて嫌な思いをしている」と感じる場合だと思っています。差別的な見方でなければ、どうしても理解できない場合もあると思いますし、その場合の差別は相手が嫌な思いをしないという条件付きで、間違ってはいないように思います。
アスペルガーの人たちは、周囲の人たちがその個性を理解し、個性を伸ばせるような計らいをすると、素晴らしい才能を発揮する可能性があります。ぜひ一度、アスペルガーとはどんな障害なのか、本などを読んでみていただけたらと思います。
著者は、「結びに」の最後の部分で、「教育の場に限りません。今、子どもたちの世界は大変なストレスにさらされています。精神的に変調をきたすケースが激増しているのです。子どもたちを見る視点を変える必要性が、社会全体に問われているのではないでしょうか。」と述べています。
とにかく、勉強勉強で自分の心を殺し、頭に詰め込んで、良い学校に行き、良い会社に行くことを最良とする価値観を大人自身が見直すことが大切なのだと思います。私自身は、大人の価値観で子どもたちを縛るのではなく、子どもたちがあるがままの自分の姿で生きることのできる環境を大切にすることが必要ではないかと思っています。大人も子どもも、気兼ねせず、あるがままの自分でいられる時、あるがままの自分を受け入れてくれる人と接している時、そんな時が一番心が軽くなりますし、人にも優しくできるように思います。
アスペルガー症候群とかアスペルガー障害とか言うようですが、これら障害を持った人たちは、人間関係を作ることが極めて下手なのだそうです。ただ、一芸に優れた才能を持っているのだそうです。
アスペルガーの子は、親から見ると、「どうも変わっている」し、いくら教えても覚えられないという感覚なのだそうです。当然、大人になってもそれは続きます。どうしても相手の気持ちになって考えられない人なのだそうです。人と人との間合いが取れないという面もあり、普通の人間関係に慣れている人には、どうにも付き合いづらい人かと思います。
アスペルガーの子どもと接すると、「親の教育が悪い」とか「しつけがなっていないからだ」と思いがちになると思いますが、これは生まれながらにして持っている特性なので、親もどうしようもないのです。人間社会の中で、少数民族のマイノリティーということになるとも著者は言っています。
私は、この本を読んで、どう考えても普通ではない人を、これからは「この人はアスペルガーの色彩が強い人だから仕方ないな」と思うことになりそうです。これは、明らかに差別なのですが、そのような見方が最も無理がないように感じています。「親のしつけが悪い」というような見方では、知識がないために、親に対して偏見を持つことになりますし、その人と他の人と別扱いで考えなければ、喧嘩になったり、こちらが疲れ果ててしまいます。そんなことから、差別的な見方ですが、この人は特別な人なのだと思って接することも必要なのではないかと思いました。
ここで、差別とは何かということを考えるのですが、私は問題となる差別は、相手の人が「差別されていて嫌な思いをしている」と感じる場合だと思っています。差別的な見方でなければ、どうしても理解できない場合もあると思いますし、その場合の差別は相手が嫌な思いをしないという条件付きで、間違ってはいないように思います。
アスペルガーの人たちは、周囲の人たちがその個性を理解し、個性を伸ばせるような計らいをすると、素晴らしい才能を発揮する可能性があります。ぜひ一度、アスペルガーとはどんな障害なのか、本などを読んでみていただけたらと思います。
著者は、「結びに」の最後の部分で、「教育の場に限りません。今、子どもたちの世界は大変なストレスにさらされています。精神的に変調をきたすケースが激増しているのです。子どもたちを見る視点を変える必要性が、社会全体に問われているのではないでしょうか。」と述べています。
とにかく、勉強勉強で自分の心を殺し、頭に詰め込んで、良い学校に行き、良い会社に行くことを最良とする価値観を大人自身が見直すことが大切なのだと思います。私自身は、大人の価値観で子どもたちを縛るのではなく、子どもたちがあるがままの自分の姿で生きることのできる環境を大切にすることが必要ではないかと思っています。大人も子どもも、気兼ねせず、あるがままの自分でいられる時、あるがままの自分を受け入れてくれる人と接している時、そんな時が一番心が軽くなりますし、人にも優しくできるように思います。
Posted by アルプ at 12:11│Comments(0)
│心の話し
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