子どもはみんなブナだよね
写真は、5年前に白神山地で撮ったものですが、みずみずしいブナの林です。
ブナは、いくつかの漢字がありますが、近年の日本で作られた「橅」という日本文字も使われます。
これは、役に立たない木という意味で、「木」偏に「無」を付けたと聞いたことがあります。写真からもわかると思いますが、杉や檜のように、まっすぐ伸びずに、枝分かれしたりするため、木造住宅などに使えないと言うことで、役に立たない木という烙印を押されたのでしょうか?
しかし、ブナは、保水力がすばらしく、森に多くの水を蓄えられますし、動物や多くの生き物を育んでくれます。杉や檜の林床は、光が届かず薄暗くて、他の植物は育ちにくいです。当然、動物たちも少ないでしょう。人間には花粉症ももたらします。それに比べると、ブナの林はとても明るく、林床にいろんな植物が育っています。
私は、今、子どもたちの育成に多少関わっていますが、子どもたちは、まっすぐに育つことなどなく、ブナと同じだなと思います。
それなのに、大人、特に学校の先生は、子どもたちをみんな杉や檜に育てたがるようです。
曲がっている部分を修正してまっすぐに変えようとしますが、それは変わったとしても、表面的にまっすぐに見えるようにしているだけで、中には大きなストレスが残りますから、当然、いつか爆発します。
子どもたちは、自分らしい姿で、いろんな形に育てば良いんですね。障害のある子は、他の子以上に曲がっている部分が多いだけで、さまざまな生き物を育んだり、人の役に立つ水を保水する能力は、決して変わらないはずです。
経済的に役に立つ杉や檜にならなくたって良いよね。みずみずしく、他と共存できる、自分らしいブナに育って欲しいね。
関連記事