秋葉原事件

アルプ

2010年07月28日 18:56

 秋葉原無差別殺傷事件の第16回公判が、昨日あったのですね。

 これだけの事件ですから、死刑判決は免れないと思いますが、それよりも、なぜ彼があんな事件を起こしたのかをよく考えたいと思っていました。

 彼の話したことをテレビや新聞で読んだだけなので、結論的なことは言えませんが、彼に最も大きな影響を与えたのは、やはり親(今回は母親で主でしたが)ですね。

 風呂の水に頭を埋めて窒息させるような折檻をしたり、きらいだといって残した食べ物を床にばらまいて食べさせるというような行為は、明らかにいじめであり、親の場合は虐待ですね。

 そんな目にあった子どもは、大人になってもなかなか心のバランスが取れないですね。裏切られたと感じた時に、激しい仕返しをしたり、本音で話すことができなくなってしまいます。

 あるがままの自分を受け止めてもらえなければ、人の心は必ずどこかがゆがんでしまいますね。

 子どもは、自分が嫌いだと残した食べ物を、親がいやがらずに食べてくれる、その姿を見て感謝の心がわき、親のありがたみが心にしみるのです。また、自分もがんばって食べられるようになろうと思うのです。

 食べ物を残したら、栄養のバランスが崩れて、体の成長に影響が出ることを伝えることは当然大切ですが、無理強いをせず、子どもの気持ちもできる限り尊重しようとする気持ちが親に必要なのですね。

 子ども(特に長男は)は、自分が残したものを食べてもらっても、お礼を言いません。しかし、心の中には、しっかりと「ごめんなさい」という気持ちがわき上がっているのです。

 親は、その心を感じる感性を持つ必要があるのでは?と思います。


あなたにおススメの記事
関連記事