いじめからわが子を守る

アルプ

2008年01月15日 08:32

 今回も、図書館で借りて読んだ本の紹介です。
 どちらもいじめに関する本です。子どもたちのいじめ問題は、子どもたちの問題ではなく、大人社会全体の問題だと思います。
 今もまだ、いじめられる子どもの気持ちを分からない大人が多すぎるように思います。良い成績でなければならない、親に迷惑をかけないで強く生きる子どもでなければならない、そんな子どもたちに寄せている期待が、苦しんでいる本音を親に話せない理由の一つでもあります。いじめられている子どもは、死んだ方が楽だと思っていることも多いようです。大人も命がけで子どもを守って欲しいと思います。
 また、いじめる子どもも、苦しさのはけ口として、いじめをしています。自分よりも弱い人間を作ることで、自分の存在を維持している一面があります。もっともっとその子が愛されていたら、いじめる必要もないのではないでしょうか?

 正月のテレビ番組で、有名人がお笑い番組で、「死ね」という言葉を平気で使っていました。それを聞いた子どもは、そんな言葉を使っても良いと思うのではないでしょうか?
 いじめられて傷ついている子は、どんな言葉にも敏感だと思います。そして、敏感すぎる自分を、弱くてダメな人間だと卑下してしまいます。
 また、いじめは法律で縛ったり、力で抑えることは決してできません。子どもたちの心にどこまで寄り添うことができるか、口先だけではない、大人の生き方そのものが問われているように思えてなりません。
 愛とは何か、やさしさとは何か、思いやりとは何か、学校とは何か、学ぶとは何か、生きるとは何か、人間とは何か、そんな答えのないことを大人は見つめ続ける必要があるのではないかと思います。私も、ない頭を振り絞って考え続けてみたいと思います。
 子どもたちは、こんな答えが出ないことに悩み、苦しんでいるのではないでしょうか? それでも、温かく包んでくれる親がいればよいのですが、いない時は誰か相談に乗ってくれる友だちや大人が欲しいと思います。私自身、子どもの頃は、いろんなことを考えたけど、親には相談できないと思っていました。 子どもたちに、100点の答えは無理だけど、少しでも参考になる考え方を示してあげられるようになりたいと思っています。





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