シモバシラ
シモバシラって知っていますか?
なんて書くと当たり前だと言われそうですが、たぶん誰でも知っているのは、霜柱ではないかと思います。私が言うシモバシラは、シソ科シモバシラ属の植物です。
花はとても地味で、私はまだ見たことがない、というより、見かけても判別できないだけなんだと思います。
ところが、この季節になると、俄然、目立ってきます。この季節は、葉も茎も枯れて茶色になるからです。というのは、冗談ですが、茎からこぼれ出るように広がった霜は、バームクーヘンのように、真っ白でとても美しいのです。写真は、このブログでも掲載したものですが、今から10年ほど前の11月、奥鬼怒で撮影したものです。
なぜ、こんな霜が見られるかというと、この植物は、茎に無数の細かい穴が空いているのだと思います。外気が氷点下になって水分が凍るような状況になっても、まだ土の中は温かく、根は生きています。そのため、地上の茎などが枯れても、根は地中から水を吸います。その吸った水が、茎の小さな穴から出てきて、その瞬間に外気に晒されて凍るようです。それが霜柱となってつながって見えるようです。
明日は、日光の半月山に行きます。ここ数年、見かけていないのですが、明日、見られると良いのですが。
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