セピア色の話し・春の西穂高岳
20代前半は、水戸葵山岳会で、登山技術を教えていただきました。
みんな、本当に山が好きな人ばかりで、毎週のように、日立にある御岩山(おいわさん)に通っていました。私は土浦にいて、少し遠かったため、岩場に通う回数は少なく、もともと運動神経音痴だったため、岩登りの技術はなかなか上達しませんでした。
それでも、本番の岩場は、マチガ沢の東南稜をはじめとして、一の倉沢の南稜、変形チムニー、中央カンテ、凹状岩壁、凹状岩壁からコップ状岩壁の左岩壁継続、穂高では2尾根北山稜、ドーム北壁、ドーム西壁上部などを登り、冬季は八ヶ岳の阿弥陀岳南稜にある獅子が岩を登りました。
写真は、入会して間もない22歳の時に行った5月の西穂での写真です。着ている衣類を見ると時代が分かります。
毛のカッターシャツ、ダブルのオーバーズボン(ナイロンで防水性はありません)、スパッツもゴアテックスではありませんし、アイゼンは1本締めです。それに若い!(^^ゞ
下の写真は、同じ時に撮した西穂山頂から見た奥穂高岳です。左側の一番高く見えるところは、たぶん、畳岩の頭のはずです。そのすぐ右の黒いピークがジャンダルム、その右のもっこりしたピークがロバの耳だと思います。奥穂高岳は、低そうに見えますが、その右の一番奥まったところにある、緩やかな三角錐のピークです。春なのですが、前日降った雪のために、冬山のように見えています。
私がいた頃の水戸葵山岳会は、穂高岳を中心とした登山を行っていました。その前は、後立山だったそうですが、穂高を地域研究的に進めていました。
穂高は、それもありますが、20代後半に名古屋にいた頃、週末の土日でも通っていたので、やはり一番忘れられない山です。山を始めようとした時、「山と渓谷」の表紙を飾っていたのが、屏風の頭から見た穂高連峰でした。いつかこの山に登りたいと憧れた山でもあります。だから、忘れられませんね。
下に紹介した本のうち、ガイドブックは山岳カメラマンの渡辺さんが著者なのですね。今まで、2回、登山の取材でお世話になりました。
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