穂高の積雪比較
4月29日から5月1日にかけて、北アルプスの涸沢に行って来ました。
これまでに5回ほど涸沢には行っていますが、今回は最も積雪が多かったと感じました。涸沢ヒュッテのオーナーも、例年になく非常に積雪が多く、小屋開けの4月15日から、さらに積雪が増えたのははじめての経験だとおっしゃっていました。白馬岳で雪崩事故がありましたが、この積雪では、いつ雪崩が起きても不思議ではないと感じました。
涸沢には、2005年5月3日から5日にかけて行っていますが、そのときの写真と比較してみたいと思います。
今回、上高地から見た奥穂高岳です。真っ白で、真冬の感じです。
2005年の奥穂高です。ところどころ岩肌が出て、春の装いでした。
今年の屏風岩です。まだ残雪がかなり残っています。
2005年の屏風岩です。雪がほとんどなくなり、春の装いです。
今年の涸沢から見た奥穂高岳です。雪がべったり付いています。また、白出のコルの下の小豆沢下部には、大きなデブリがあり、人の歩いたトレースは右側に付いています。
2005年の奥穂高岳です。岩肌がかなり露出し、小豆沢にはほとんどデブリが無く、トレースは小豆沢下部から直接コルに向かって伸びています。
今回の前穂北尾根です。雪が多く、岩肌にも雪が付着しています。
2005年の前穂北尾根です。残雪が少なく、岩肌には雪の付着もほとんど無く、まさに春山の状態です。
最後は、今回のコルから奥穂への登り口です。岩肌に雪が付着し、完全に冬の装いです。
2005年の奥穂への登り口で撮った写真です。はしごもよく分かり、急な岩場は、夏とほとんど変わりません。
いかがでしたでしょうか? 今年の残雪の多さが分かったでしょうか?
今年は、降雪自体が多かったことと、3月が寒くて雪が溶けなかったことが影響しているのではないかと思います。
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